LINEヤフーは6月13日、コミュニケーションアプリである「LINE」上の詐欺行為の撲滅を目指し、新たに4つの対応を順次開始することを発表した。

LINEのこれまでの対応

同社は、以前よりLINEの安心・安全な利用環境実現のため、警察庁・金融庁・消費者庁・国民生活センター協力のもと詐欺に関する注意喚起サイトの公開・周知や、モニタリング強化などを行ってきた。特に、SNSを悪用した詐欺行為などに警戒が必要な情勢を受け、2023年12月から対応を強化している。

具体的には、「友だち以外のユーザーからグループトークに追加された際、トークルーム上に注意喚起を表示する」「投資詐欺への悪用が疑われるオープンチャット自体の削除とユーザーのサービス利用停止措置の強化」といった対策を実施済だという。

しかし、詐欺の手口は巧妙化・複雑化しており、引き続き対応が必要な状況であるため、今回の新たな4つの対応を追加した。

今回新たに開始する対応

今回のアップデートでは、以下4つの対応が開始される。

  • LINE公式アカウントの友だち追加時、友だち以外のユーザーからのグループトーク追加時、オープンチャット参加時に『LINEを悪用した詐欺にご注意ください』という注意喚起を順次表示
  • 対応のイメージ

    対応のイメージ

  • 1:1トーク、グループトーク、LINE公式アカウントでの通報時に選択する通報理由に『なりすまし』『詐欺』の項目を追加。項目を細分化することでモニタリングによる対応を強化
  • LINE公式アカウントのアカウント開設時の認証強化
  • 公的機関と協力し、印刷物やデジタルサイネージなどで活用できる注意喚起素材の作成・提供を予定
  • 認証強化のイメージ

    認証強化のイメージ