Amazon.comは5月14日、クラウド事業のAmazon Web Services(AWS) CEOであるAdam Selipsky氏が退任することを発表した。後任はセールス担当幹部のMatt Garman氏。6月3日付で新CEOとなる。
後任は18年間在籍するベテラン幹部
Selipsky氏は、それまでAWSを率いてきたAndy Jassy氏がAmazonのCEOに就任するのに伴い、2021年にCEOとなった。
2005年に「最初のバイスプレジデントの1人」(Jassy氏、従業員宛のメールより)としてAWSに加わった。その間、TableauのCEOを勤めたこともあったが、CEOとしてAWSに返り咲いた。約3年でCEO退任となるが「次の挑戦に移る」と理由を説明している。
後継のGarman氏は18年間、AWSに在籍するベテラン。プロダクトマネージャーとして勤務し、最初のサービスレベル合意の作成、「Amazon EBS」(Elastic Block Store)のローンチと運営などに寄与したという。直近では、セールス担当シニアバイスプレジデントを務めている。
Amazonを牽引する事業となったAWSは、2024年第1四半期(1月ー3月期)の売上高が前年同期比17%増の250億3700万ドルを計上していた。