KDDI、KDDI総合研究所、インザパーク福岡は3月25日、福岡市東区に位置する国営公園「海の中道海浜公園」内の公園一体型宿泊施設「INN THE PARK 福岡」において、宿泊サービスを拡張する取り組みを開始することを発表した。

今回、KDDI総合研究所が提供するバイタルデータのリアルタイム分析・可視化技術を活用して、サウナで心身がリラックスした状態である「ととのう」体験をガイドする実証実験を行う。また、KDDIが提供する「Starlink(スターリンク)」を活用した公衆Wi-Fiソリューションも提供する。

  • INN THE PARK福岡

    INN THE PARK福岡

「ととのう」体験をガイドする実証実験

専用アプリを使って、ととのうの実感とセンサーデバイスで取得した心拍間隔データから推定したととのう状態が一致しているかを確認するほか、アプリからのアドバイスを受容できるかなどをバイタルデータとアンケートの結果から検証する。

センサーデバイスを腕に装着してスマートフォンの専用アプリを起動するとバイタルデータの計測が始まり、ととのう体験ガイドが受けられるという。サウナ利用中はスマートフォンで、バイタルデータから推定された自律神経活性度や交感神経優位度を確認できる。

バイタルデータに応じてスマートフォンから通知される案内を参考にして、サウナ・水風呂・休憩の流れで誰でもサウナを楽しめるようになる。また、サウナ利用後のレポートから自分に合うサウナの入り方を確認できる。体験の料金は無料だが「海の中道海浜公園」入園料と「INN THE PARK福岡」お風呂棟利用料が別途必要。

Starlinkを活用した公衆Wi-Fiを提供

公衆Wi-Fiは、衛星ブロードバンドStarlinkと屋外用アクセスポイントのシンプルな構成のサービスで、KDDIとWi2が共同で提供する。光ファイバー回線の敷設が不要であり、従来は通信環境の整備が困難だった山間部や諸島部などでも任意の場所にWi-Fiエリアを構築できる。

今回はINN THE PARK 福岡のプレイルームやレストランにおいてStarlinkを活用した公衆Wi-Fiが無料で利用可能となる。安定した通信環境によって、ワーケーション(ワークとバケーションの造語)やSNS(Social Networking Service)投稿などが可能だという。