大日本印刷(以下、DNP)と日本カードネットワーク(以下、CARDNET)は3月12日、オンラインで安全にクレジットカード決済を行うサービス「3Dセキュア」の新たな本人認証方式として、OOB(Out of Band)認証サービスを提供開始することを発表した。同日より、ジェーシービー(JCB)は同サービスの運用を開始するという。

  • サービスのフロー

    サービスのフロー

3Dセキュアとは

3Dセキュアは、オンラインショッピング時にクレジットカードの番号や有効期限などに加えて、保有者本人しか知らないパスワードを入力することで認証するサービス。今回追加するOOB認証サービスは、カード会社が提供するスマートフォン用アプリなどを使って本人認証する方式で、利用者の利便性向上とカゴ落ちの軽減などを支援する。

サービスの特長

オンライン決済時に、カード会社提供のアプリなどで本人認証が可能。利用者は自分しか知らないパスワードや送付されるワンタイムパスワードを入力する必要がなくなり、アプリ画面に表示される認証ボタンを押すだけで決済できるようになるという。アプリの顔認証や指紋認証などの生体認証機能を使うことで、不正利用のリスクが抑えられる。

また、クレジットカード会社としては、自社アプリの利用が促進されるため、カード利用継続と会員からの離脱防止といった「囲い込み」が見込めるとのことだ。さらに、スムーズな決済によって、決済完了前に利用者が取引をやめる「カゴ落ち」の軽減にもつながるようだ。