元TwitterのCEO、Parag Agrawal氏をはじめ幹部4人が3月4日、退職金が支払われていないとしてElon Musk(イーロン・マスク)氏をカリフォルニア州連邦裁判所にて提訴した。退職金は4人合計で1億2800万ドルを上回る金額だ。

マスク氏を提訴するまでの経緯

マスク氏を提訴したのはAgrawal氏のほか、元CFOのNed Segal氏、元最高法律責任者のVijaya Gadde氏、元法務顧問のSean Edgett氏。

4人はマスク氏が仕掛けたTwitter買収のプロセス中に同社を率いており、マスク氏が一度は持ちかけた買収を撤回しようとした際にはTwitterとして訴えている。

主張によると、マスク氏は2022年に440億ドルでTwitterを買収したが、同氏がTwitterの経営権を握ってすぐに解雇されたという。

その際、マスク氏は退職金の支払いを拒否したとのこと。退職金は給与、株式報酬、保険などに基づいて算出しており、合計で1億2800万ドル以上の支払いを求めている。解雇することで退職金を支払う必要はないとマスク氏は考えているとみる。

すでに、マスク氏に対しては、他にも退職金を支払っていないとして集団訴訟が2件起きている。なお、先日にはマスク氏自身がOpenAI CEOのサム・アルトマン氏らを設立時の契約に反する営利活動を開始したとして提訴している。3月4日付のWall Street Journalなどが報じている。