三井不動産は2月27日、柏の葉スマートシティにおいて「SPEED UP!START-UP!(スピードアップ・スタートアップ)」をコンセプトとして、事業の成長加速を目指すディープテック系スタートアップ経営層を支援する招待制コミュニティ「Startup CXO Meeting 柏の葉」を立ち上げたことを発表した。

  • 「Startup CXO Meeting 柏の葉」を立ち上げた

    「Startup CXO Meeting 柏の葉」を立ち上げた

ディープテック・IT系のスタートアップを支援

このコミュニティは、事業化を目指すアーリー期~ミドル期のディープテック系、またはIT系スタートアップを対象としている。スタートアップ経営者がスピードと戦略性を持って経営課題を乗り越えるためのヒントを、事業領域を横断した横のつながりや、元スタートアップ経営者のアドバイスなどから見つけられるような場を提供するという。

コミュニティアドバイザーとして、Carbide Venturesのゼネラル・パートナーである堀内健后氏が就任した。同氏はトレジャーデータの代表取締役も務めており、投資家と事業家の両面からスタートアップの経営ノウハウやメソッドを提供するという。

スタートアップ企業が失敗経験などから学んだ教訓や成功へのヒントを持ち寄り、成長を促進し合うナレッジ共有の場を定期的に設けるほか、同氏を中心にIT領域からの事業化のメソッドについても共有する。

運営体制

コミュニティ運営は、スタートアップのコミュニケーション支援に10年以上の実績を持つStory Design houseが担当する。複数のスタートアップ経営者を経験し、現在はエンジェル投資家とし主にIT系のスタートアップを支援している伊藤光茂氏がアドバイザーとして参画する。

三井不動産は柏の葉スマートシティにおいて、コワーキングオフィス「KOIL」や実証フィールド「KOIL MOBILITY FIELD」、国際的イノベーションアワード「Asia Entreprenuership Award」、シード期のスタートアップ向けアクセラレータープログラム「KOIL STARTUP PROGRAM」、実証プロジェクトを受け入れる「イノベーションフィールド柏の葉」などスタートアップの成長に適した環境整備を進めてきた。

その中で、スタートアップから「企業間の横連携や先輩企業とのつながり、成長のキーポイントを押さえたきっかけづくりがほしい」といった要望が出たことを受け、柔軟かつ強力なサポート体制を整えるべく、今回のコミュニティ創設にいたったという。同社はスタートアップに「場」と「コミュニティ」の提供を行い、この柏の葉スマートシティから世界を救うユニコーン企業の輩出を目指すとしている。

  • 柏の葉を中心とした支援プログラム

    柏の葉を中心とした支援プログラム