Microsoftは、Windowsに標準で付属する「メモ帳」および「Snipping Tool」の機能拡張に積極的に取り組んでいる。Windows Insiderプログラム向けに公開された最新のメモ帳では、Copilotを使用したAI支援機能によって、選択したテキストの要約を作成する機能が追加された。また、Snipping Toolにはキャプチャーした画像に対して図形を追加する編集機能が実装された。Windows Insider Blogの記事「Snipping Tool and Notepad updates begin rolling out to Windows Insiders」において、詳しく解説している。

メモ帳でCopilot AIがテキストを要約

Copilot AIを使用した要約の作成は、メモ帳のバージョン11.2401.25.0で利用可能になる。要約したいテキストを選択した状態で右クリックメニューから「Explain with Copilot (Copilotで説明)」を選ぶと、WindowsのCopilotに内容の説明が表示される。メニューから選ぶ代わりに、キーボードショートカットの[Ctrl]+[E]でも実行できる。

  • 右クリックメニューに「Explain with Copilot」で要約が作成できる 出典:Windows Insider Blog

    右クリックメニューに「Explain with Copilot」で要約が作成できる 出典:Windows Insider Blog

この機能はCopilot in Windowsが有効になっている場合のみ利用可能。ただしMicrosoftによると、Copilotが有効でも一部のユーザーにはすぐに反映されないという既知の問題があるとのことだ。

Snipping Toolのキャプチャーに図形を追加

Snipping ToolはWindows標準の画面キャプチャーツールである。Microsoftは最近のアップデートで、キャプチャー画像からテキストを抽出するOCR機能や、Androidデバイスとの連携機能、指定したテキストを黒く塗り潰す墨消し機能などを追加している。

最新版となるバージョン11.2401.32.0では、キャプチャーした画像に対して四角や楕円、線、矢印などの図形を追加する機能が実装された。ツールバーに新しく図形ボタンが用意されており、そこから追加したい図形を選択できる。消しゴムツールで追加した図形を削除することも可能。

  • ツールバーに図形ボタンが追加されている 出典:Windows Insider Blog

    ツールバーに図形ボタンが追加されている 出典:Windows Insider Blog

メモ帳とSnipping Toolの新機能は、Windows InsiderプログラムのCanaryチャネルおよびDevチャネルの参加者向けにロールアウトされている。利用するには、いずれかのチャネルに参加して、更新プログラムを適用する必要がある。