Windows Latestの2024年2月1日の記事「First look: Windows 11 is getting native macOS or Linux-like Sudo command」によると、MicrosoftがWindows 11にネイティブの「sudo」コマンドの追加を準備しているようだ。誤って一時的にWindows Updateサーバーに公開されたWindows Serverのプレビュービルドから明らかになったという。

sudoコマンドとは

sudoコマンドは、指定したコマンドを管理者権限で実行するためのもの。sudoコマンドを使用すれば、システムの更新やシステムファイルの編集、システム設定の変更など、管理者権限が必要となる操作を、管理者ユーザーに切り替えることなく実行できる。LinuxやmacOSなどのUNIXベースのOSを使っているユーザーにはなじみのあるコマンドだ。

Windowsにsudoコマンドは実装された場合、アプリケーションのインストール／アンインストールや、システム設定の変更など、管理者権限が要求される操作を、（管理者モードではない）通常のターミナルやアプリケーションから実行できる可能性がある。

Windowsのsudoコマンドの設定

誤って公開されたWindows Serverのプレビュービルドでは、sudoコマンドは開発者モードで利用できる機能の一つとして実装されていたという。Windows Latestが公開したスクリーンショットでは、設定アプリの開発者モードに関する設定のページに、sudoコマンドの有効／無効を切り替えるトグルスイッチが確認できる。ただし、有効にしても現時点ではsudoコマンドは機能しないという。

sudoコマンドを有効にすると、sudo実行時の挙動の設定として「In a new window」、「With input disable」、「Inline」のいずれかを選択できる。各項目の詳細は不明だが、「In a new window」は新規ウィンドウを開いてコマンドを実行するモードで、「Inline」は現在のウィンドウのままでコマンドを実行するモードであることは予想できる。

本稿執筆時点では、Microsoftはまだsudoコマンドの追加に関して公式なコメントを発表しておらず、導入の有無の時期などに関する具体的な計画は明らかになっていない。