日本郵便、「ゆうパック」など配達日数見直し 夜間配達を廃止、2024年問題に対応

日本郵便はこのほど、2024年4月以降、物流の2024年問題などを踏まえたサービスの見直しを行うと発表した、ゆうパック、および速達郵便物などの配達日数の見直し、ゆうパックの夜間の配達希望時間帯の廃止を行う。

日本郵便は、物流の2024年問題、改善基準告示の改正などを踏まえ、2024年4月以降、ゆうパック、速達郵便物など(レターパックを含む)のサービスを見直す予定を発表した。

日本郵便では、法令改正などに適切に対応するため、今まで1人で運行することを前提としてきた長距離運送便(トラック)について、中継輸送などに切り替える。これにより到着時間が後ろ倒しになることから、2024年4月1日より、一部地域で引き受けるゆうパックの配達日数を見直す。

配達日数は地域により異なるが、例えば東京23区で引き受け、宛先が北海道(函館)の場合、変更前は翌日の夕方・夜間配達が、翌々日午前に。宛先が福岡(久留米)・佐賀の場合、変更前は翌日午後の配達が、翌日夕方・夜間に変更になる。

同じく2024年4月1日より、一部地域で引き受ける速達郵便物などの配達日数も見直す。ただし、速達郵便物などについては、航空輸送を最大限活用することで、可能な限り2024年3月31日までの配達日数を維持するとしている。

普通扱いとする郵便物、ゆうパケット、クリックポスト、レタックス、書留、簡易書留などについては、配達日数に変更ない。

配達を担当する社員などの業務負荷軽減のため、2024年10月1日以降に引き受けるゆうパックの配達希望時間帯についても見直しを行い、「20時~21時」の時間帯を廃止する。これにより現在の7区分から、「午前」「12時~14時」「14時~16時」「16時~18時」「18時~20時」「19時~21時」の6区分に変更となる。