Microsoftは、月単位の更新プログラムの提供と1年に1度の大型アップデートによって、Windows 11による継続的なイノベーションの実現に取り組んでおり、2024年にもさまざまな新機能の投入を予定している。Bleeping Computerが1月14日(米国時間)、「The new Windows 11 features coming in 2024」で、2024年に登場する可能性があるWindows 11の新機能について伝えた。
Windows 11でテスト中の6個の新機能
Bleeping Computerは、2024年にWindows 11に導入される可能性があるものとして、次の6つの新機能を挙げられている。
- メモ帳向けのAIによる文章作成支援機能「CoWriter」
- USB 80Gbpsのサポート
- Copilot in Windowsの自動起動
- 共有オプションの強化
- ロック画面への天気予報の表示
- 音声アクセス機能の強化
CoWriterは、X(旧Twitter)ユーザーのPhantomOcean3氏によって報告されたメモ帳アプリの新機能である。まだ有効化されていない機能で詳細は明らかになっていないが、実装されたメニューやダイアログの文字列から、AIによる文章作成支援機能と予測されている。
USB 80Gbpsは、USB4 Version 2.0とも呼ばれる最新のUSB規格であり、その名の通り最大データ転送速度が80Gbpsまで向上している点が大きな特徴。Windows 11では、Windows 11 Insider Preview Build 23615でUSB 80Gbpsのサポートが追加されている(参考記事:Windows 11がUSB 80Gbpsサポート、最大データ転送速度が従来の2倍に | TECH+(テックプラス))。
USB 80Gbpsと同様に、Insider Preview Build 23615で追加された機能に、ワイドスクリーン デバイスでWindowsを起動したときにCopilot in Windowsを自動的に起動するというものがある。現在はタスクバー右端の[Copilot]アイコンをクリックすることで、デスクトップの右サイドにCopilot in Windowsが表示される仕組みになっているが、Microsoftでは、デスクトップに十分な横幅がある場合はWindows起動時に自動的に開くようにすることでCopilotへのアクセスを容易にしたい考えのようだ(参考記事:CopilotをWindows起動時に自動起動、Microsoftが開発版で試験開始 | TECH+(テックプラス))。
Windows 共有ウィンドウからの共有オプションの拡張も、Insider Preview Build 23615ですでに試せる新機能だ。この機能が有効になると、WebブラウザからWindows 共有ウィンドウを呼び出した際に、WhatsAppやGmail、X(旧Twitter)などのSNSに簡単にURLを共有できる。
ロック画面に天気予報を表示する機能は現在、米国ユーザーのみに提供されている。この機能が有効になると、ロック画面の中央下部にそのデバイスがある地域の天気予報が表示され、クリックするとEdge経由で天気予報サイトにアクセスできる。
音声アクセス機能は、Microsoftが特に強化している機能の一つであり、Insider Preview Buildでは頻繁に機能拡張がアナウンスされている。最近でも、任意のアクションを実行するカスタムコマンドを作成可能な「音声ショートカット」機能や、マルチディスプレイ環境におけるサポート強化といったアップデートが行われた(参考記事:Windows 11 22635.2915リリース、独自の音声コマンド作成可能に | TECH+(テックプラス))。
Windows Insiderプログラムで最新動向をキャッチ
これらの機能は、いずれもまだ正式に発表されていないか、もしくはプレビュー段階のものである。したがって、いつ正式版として公開されるのかは不明であり、場合によっては導入が取り下げられる可能性もあるので注意が必要だ。それでもいち早く新機能を試したいという場合は、Windows Insiderプレビュープログラムに参加してみるといいだろう。