2024年の年頭にあたり、サイバートラスト 代表取締役社長 北村裕司氏は年頭所感として、以下を発表した。

高成長牽引サービスを軸に2024年はさらに大きな成長を

新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

ここ数年、国内では DXに関連する法制度整備が進み、また、IoTの領域でもサプライ チェーンセキュリティに関する国際安全基準の整備が進んでいます。

社会へのデジタル技術の浸透に応じて、デジタル特有の課題が現実社会に与える影響 が大きくなる中、それらの課題を解決するトラストサービスの重要性が高まっていま す。

このトラストサービスの重要性を鑑みて、当社事業において成長の要になるサービス を高成長牽引サービスと位置付け、以下3つの分野に注力してきました。

  1. iTrust:本人確認や電子署名の利用シーン拡大
  2. Linuxサポート:The AlmaLinux OS Foundationへの参画
  3. EMLinux:IoT機器向け組込みOSの採用拡大

これらの高成長牽引サービスを軸に2024年はさらに大きな成長を目指します。

政府のデジタル臨時行政調査会が定めた構造改革のためのデジタル原則に照らした アナログ規制一括見直しプランの本格化により従来のアナログの手続きがデジタル化 される中で、iTrustが提供する本人確認のデジタル完結や押印に代わる電子署名の利 用用途のさらなる拡大を見込み、これらを確実に取り込みます。

また、2024年6月末に CentOS7のサポートが終了しますが、当社はこの延長サポート の提供、または移行時の受け皿となる AlmaLinuxサポートの提供など、ITインフラ の安定性・継続性に関わるニーズを確実に獲得すべくパートナー様とのコラボレー ションを含めて積極的に取り組みます。

最後に、IoTの分野では様々な国際安全基準の整備に加え、EUにおいてもサイバーレ ジリエンス法の適用が2025年に迫り、これらに対応するためのコンサルティングや プロダクトのニーズが高まっており、EMLinux関連ビジネスは本格的な成長軌道を描 く段階に入っています。

このようなDXに関わる対面や書面手続きのデジタル化、IoTでの国際安全基準への対 応やセキュリティ対策および機器のライフサイクル管理、CentOS延長・移行などIT の中でもインフラとして必要となるサービスを積極的に展開していきますので、是非 ご注目ください。

2024年、当社はヒト、モノ、コトの信頼性を確保し、それを証明するトラストサービ スをこれからのデジタル社会に欠かすことができない新しい社会基盤として拡大発展 させ、さらなる事業成長を目指します。

また、これまで以上にパートナーの皆さまとのシナジーを通じて新たな価値を創出し、 共に成長を加速する年にしていきたいと考えています。

私たちはこれからも「安心・安全なデジタル社会の実現」のため、チャレンジし続け ます。 本年も変わらぬご愛顧を賜りますよう、何とぞよろしくお願い申し上げます。