Microsoftは12月20日(米国時間)、「Deprecated features in the Windows client - What's new in Windows|Microsoft Learn」において、レガシーコンソールモードのアップデートを終了し非推奨に変更すると伝えた。時期は明記されていないが、将来のWindowsリリースにおいてオプション機能に変更され、オンデマンド機能(Features On Demand)としての利用になる。デフォルトではインストールされない。

  • Deprecated features in the Windows client - What's new in Windows|Microsoft Learn

    Deprecated features in the Windows client - What's new in Windows|Microsoft Learn

レガシーコンソールモードが非推奨になる理由

Microsoftはターミナルアプリケーションとして「Windows Terminal」の開発に注力しており、さまざまな互換性の実現や最新機能の導入などに積極的に取り組んでいる。すでにWindows 11ではWindows Terminalをデフォルトのターミナルアプリケーションとして設定することができ、従来のコマンドプロンプトやWindows PowerShellも新しいWindows Terminalで動作できるようになっている。

レガシーコンソールモードは従来のコンソールを必要とするソフトウェアのために残されることになる。デフォルトではインストールされないが、オンデマンド機能として利用できることから必要に応じてインストールして使うことができる。オンデマンド機能については「Features On Demand | Microsoft Learn」に説明がまとまっている。

MicrosoftはWindows Terminalの開発に取り組むまでターミナルアプリケーションについては積極的な姿勢は見せてこなかった。あくまでも従来のソフトウェアとの互換性という位置づけで保守をする状況だった。しかし、WSL (Windows Subsystem for Linux)を導入し多機能で高性能なターミナルアプリケーションが必要になることから状況が変わり、よりモダンなターミナルアプリケーションとしてWindows Terminalの開発が進められるようになった。レガシコンソールモードをデフォルトでインストールしないという決定は、Windows Terminalが十分なポジションを得たことを反映しているものとみられる。