Webブラウザを使っている際、突然、警告が表示され、その画面を消したくても消せなくて困った経験はないだろうか。
IPA(情報処理推進機構)情報セキュリティ安心相談窓口は12月19日、PCのブラウザ画面に表示される「偽セキュリティ警告(別名:サポート詐欺)」に関する月間相談件数が2023年10月に過去最高の519件となったことを受け、改めて注意喚起を行うため、安心相談窓口だよりを公開した。
あわせて、偽のセキュリティ警告画面を疑似的に表示して、画面を閉じる操作を練習するための体験サイトを公開した。
偽セキュリティ警告の手口
偽セキュリティ警告は、PCでインターネットを閲覧中のブラウザ画面上に、本物に見せかけたセキュリティ警告が表示され、そこに記載された電話番号に電話をかけるよう誘導されるという手口で行われる。
表示された番号に電話をかけると、オペレーターにPCを遠隔操作され有償サポート契約と代金支払いへ誘導される。この手口への対策は、自身で警告画面を閉じ、表示された電話番号には電話をかけないことだ。
消したくても消せない警告画面
しかし、偽セキュリティ警告の画面は、全画面表示で表示されるためブラウザの「閉じるボタン」が見えなくなっていることから、画面を閉じる方法を知らないユーザーには対処しにくい状況となる。
そこで、IPAは偽セキュリティ警告の画面を消すための一連の作業を体験できるWebサイトを公開した。
偽警告の画面の閉じ方
IPAによると、こうした偽警告の画面は、「ESCキー」を2~3秒間長押しする操作を行い、全画面表示状態を解除して「閉じるボタン」が右上に表示される状態にしてから、マウスで「閉じるボタン」をクリックすればよいという。