大阪大学とNECは12月11日、大阪大学に関わるすべての構成員の統合ID基盤「OUID(Osaka University IDentity)システム」を構築したことを発表した。
OUIDシステムでは、在籍中の大阪大学の学生および教職員約3万人に加え、入学前や卒業後・退職後を含めた生涯的なID活用を想定しているという。
OUIDシステムを活用したアプリケーションの第1弾として、2024年4月からNECの生体認証「Bio-IDiom」の中核技術である顔認証技術を活用した入場管理システムを大学構内の屋内および屋外の計26カ所に全学共通のインフラとして設置・導入する予定としている。
また現在、OUIDと連携したデジタル学生証/教職員証、大阪大学のコミュニティ(受験生・在学生・卒業生・教職員など)に関わる人財データを、厳重なセキュリティ管理のもと一元的に集約・管理し、分析・活用する基盤であるOU人財データプラットフォームを構築中であることも発表している。
OUIDと連携した顔認証技術の適用については、大阪大学附属図書館における入場ゲート・本の貸出・返却・自習室の混雑検知、授業の出欠管理、事務系PCへのログオンなど、学内でのさらなる利活用を目指す方針。
また、将来的にOUIDシステムは、大阪大学をする学外の一般の人にも展開するなど、社会貢献活動も視野に入れていきたい構えだ。