ジュニパーネットワークスは12月8日、2024年のITトレンド予測を発表した。同社は、AI、WANの自動化、セキュリティ、データセンターと4つのカテゴリーに分けて、予測を行っている。
カテゴリーごとの予測は以下の通り。
AI
- 企業のあらゆる部門の生産性向上により大幅な生産能力が増大
- データ所有権が議論の中心に
- 生成AI/LLMは2024年に終息傾向
WANの自動化
- 大容量の需要に対応する800Gネットワークが「テクノロジーのヒーロー」として台頭
- 購買プロセスを左右する持続可能性
セキュリティ
- 組織によるセキュリティデータの分析および活用で、AIがますます重要な役割を果たすようになる
- サイバー攻撃の進化
データセンター
- AIデータセンターの登場
- 電力と持続可能性
- AIOpsがデータセンターに浸透
AIに関しては、大規模言語モデル(LLM)が企業の全部門の生産性に大きな影響を及ぼし、企業の生産能力を最大50%向上することが期待できるという。
企業が持っているすべての知識でLLMの学習を開始すると、従業員が他の従業員の知識を活用可能ようになる。これは企業の経営に変革を起こし、従業員は容易かつ迅速に新しいことを学び、プロジェクトに協力し、問題を解決することにつながる。
ただし、現在のLLMを取り巻く盛り上がりは、2024年には落ち着くことが予想されるという。その理由として、企業はドメイン固有のAIアシスタントの課題に直面し始めていることが挙げられている。
今後、組織は、カスタマーエクスペリエンスを推進し、従業員の生産性を最適化するために、自社固有のチャットボットを開発することに軸足を移すことが予想されるという。