Thinkingsは11月29日、テクノロジーの進化による採用環境の変化や、採用担当者と就活生へ実施した「採用でのAI活用」に関するアンケート調査結果、「sonar AI」活用実態などをもとに予測した、2025年卒の新卒採用の潮流を表すキーワードとなる「2025年卒採用トレンド予測」を発表した。

採用担当者と就活生へ実施した「採用でのAI活用」に関するアンケート調査では「採用でのAI活用」について知っている24卒就活生、および、すでにAIを活用したことがある採用担当者に対して、「AIを活用したことで『採用活動の質』は高まりましたか?」という質問を実施。採用担当者の82.0%が「AIの活用で採用の質が高まった」と回答する結果となった。

  • AIを活用したことで「採用活動の質」は高まりましたか? 引用:2025年卒採用トレンド予測

    AIを活用したことで「採用活動の質」は高まりましたか? 引用:2025年卒採用トレンド予測

また、学生側では採用プロセス全体を通して、「AIでの判定を重視してもよい」が9.5%、AIで判定することが有効だと感じるが21.5%、「AIを参考に人が判定してほしい」が55.5%と、AIの活用することを許容する回答が86.5%を占める結果となった。

  • 採用プロセスにおいて企業が「AIでの判定」を活用することをどう思いますか? 引用:2025年卒採用トレンド予測

    採用プロセスにおいて企業が「AIでの判定」を活用することをどう思いますか? 引用:2025年卒採用トレンド予測

上記のような結果から、同社は、2024年以降も、人手不足・売り手市場が続くことは明らかであり、企業はこれまでよりさらに、採用担当者の限られたリソースをどこに割くべきか問われていくこと、2025年卒採用は、「with AI採用」に向かう新しい時代への大きな転換点となると予測し、「採用3.0」をトレンド予測キーワードに選出した。

「採用3.0」とは、AIを中心とするテクノロジーと人がシナジーを生み、採用活動の質を高めてゆく、新しい採用の在り方を示す概念となっている。