帝国データバンクは11月28日、企業955社を対象に実施した「企業が選ぶ今年(2023年)を表す漢字アンケート」の結果を発表した。同アンケ―トでは、企業において2023年はどんな年であったのか、今年1年の事業活動を表す漢字を聞いた。

5位は戦乱や混乱、乱れを表す「乱」だった。選んだ理由として企業からは「国際社会、政治、経済、社会などさまざまな面で秩序や規範が乱れた」(鉄鋼・非鉄・鉱業)という声が聞かれた。

4位は「高」。「物価、原材料、燃料費、人件費など全てにおいて高騰しており“高"を選んだ」(飲食料品・飼料製造)といった声も。

3位に「忍」、2位には「耐」が続いた。企業からは「原材料価格などの高騰が継続することに対して耐え忍ぶ年だった」(機械製造)、「コロナは収束したものの、円安や国際情勢、人手不足など先行きが見えないのが率直な思い。なんとか耐え忍んだ1年だった」(専門サービス)と、困難な状況への対応についての声が聞かれた。

そして1位は「変」となった。「生活や働き方改革、人手不足、物価上昇など、世の中が急激に変化している」(建設)、「変革の変。DXなどにより時代の変化のスピードが速い」(不動産)との声があり、変化や変革の年と捉えているようだ。

  • 1位は変化や変革を表す「変」。2位は「耐」、3位は「忍」 出展:帝国データバンク

    1位は変化や変革を表す「変」。2位は「耐」、3位は「忍」 出展:帝国データバンク