Amazonは11月20日、AIスキルを身につけるための「AI Readyプログラム」を発表した。無償で提供するコース、高校生・大学生向けの奨学金などを用意し、AI人材不足問題に取り組む。
AI ReadyプログラムでAmazonは、2025年までに少なくとも200万人にAIのトレーニングをするという目標を掲げている。プログラムは8つのオンラインコースで構成されており、基本的なAIスキルから高度なものまでをカバーする。
これにより、AI人材不足の解消を図る。オンラインコースはAmazonの学習Webサイトで公開され、Amazonの従業員ではない人でも受講できる。
また、Amazon Web Services(AWS) Generative AI Scholarshipとして、世界5万人以上の高校生・大学生にUdacityで生成AIコースを受講できる奨学金も発表した。Code.orgとも提携し、学習者が生成AIについて学ぶのを支援するという。
AWSがAccess Partnershipと共同で行った調査によると、雇用主の73%が「AIスキルを有する人材を雇用することが優先順位である」と回答、回答者の4人に3人が「AI人材のニーズを埋めることができない」と述べているという。
生成AIでは、ここ数日誌面を賑わしているOpenAI(「ChatGPT」)と早期に手を組んだMicrosoft、すでに自社で開発をしていた「Bard」を展開するGoogle(米Alphabet)と比べると、Amazonは出遅れを指摘されている。
IT人材という点では、Trailbrazerを展開するSalesforce、2022年秋に"2025年までに200万人のアップスキル"を掲げたSAPなど、ベンダー各社が取り組みを進めている。