NECは11月15日、マイクロソフトのセキュアな環境で利用できるメタバースソリューションである「Microsoft Mesh」を利用し、自社のバーチャルエクスペリエンスセンターを開発したことを発表した。顧客への案内開始は2024年1月を予定している。

  • ,メタバース上に開発したエクスペリエンスセンターの空間イメージ

    メタバース上に開発したエクスペリエンスセンターの空間イメージ

NECは、顧客と共に社会価値創造を行うため、体感と対話で新たなイノベーションを生む共創空間「NEC Future Creation Hub」を2019年より本社に設立している。

加えて、NECは2022年度から「Microsoft Mesh」を先行利用しており、今回、「NEC Future Creation Hub」のバーチャル3D空間を構築し、「空港でNECの顔認証を活用するとユーザ体験がどのように変わるのか」などのユースケースを再現した没入体験型のxR(クロスリアリティ)コンテンツを実装していく予定としている。

同バーチャルエクスペリエンスセンターを活用することで、国内外や時間を問わず顧客を案内できるほか、物理展示が困難な製品の内部構造や大型設備の再現が可能となり、共創を目指した新しい顧客体験を実現するという。

将来的にはNECのデータ分析技術を適用し、ユーザの導線や滞在時間などのデータを可視化・分析することにより、データを基にしたより良い空間設計や体験デザインを検討していきたい考え。

  • ,左から「NECの顔認証が体験できる空港を再現したイメージ」「海底ケーブルが敷設されている海底空間を再現したイメージ」

    左から「NECの顔認証が体験できる空港を再現したイメージ」「海底ケーブルが敷設されている海底空間を再現したイメージ」