NTTとSakana AIは11月13日、サステナブル社会の実現に向けて、小型で多様なAI同士が協調するアーキテクチャの研究開発に関して協力することを定める連携協定を締結したことを発表した。

両社は、これまで培った自然言語処理技術やAIアーキテクチャの設計スキルに基づき、現状の大規模AIモデルの計算量が増大していることの課題に対処していく構え。

多数の小型AIを分散的に配置し、それらのAI同士を効率的に連携させることで、単一のAIモデルの省電力化を推進することに加えて、アーキテクチャ構造自体からの省電力にも取り組んでいく。

両社は、このタスクに応じて必要な小型AIがつながり、集合体として動作するアーキテクチャを、星がつながり星座になっていくイメージをもって、「AIコンステレーション」と名付けている。

AIコンステレーションでは、環境負荷の低減だけでなく、AI同士を自律的に協調させることで、新たな集合知が生み出される期待も寄せられている。AIコンステレーションにより、今までにない、知識・価値を生み出すことで複雑な社会課題の解決を目指していきたい考え。

具体的に今回の連携では、NTTが有する自然言語処理技術とSakana AIのAIモデル・アーキテクチャの設計スキルを組み合わせ、「複数の小型AIを連携させるAIコンステレーション技術の創出」「新しい価値を創出する言語モデルの構築」についての共同検討を開始するという。