Microsoftは11月6日(米国時間)、「Unable to attach files in Outlook.com - Microsoft Support」において、一部のユーザーがOutlook.comのメールボックスから添付ファイルを含む電子メールを送信できない場合があると伝えた。この問題の影響を受けるユーザーはメールを送信しようとすると、エラーコード「550 5.7.520」を含むエラーメッセージが表示されるという。

  • Unable to attach files in Outlook.com - Microsoft Support

    Unable to attach files in Outlook.com - Microsoft Support

Microsoftは問題が解決するまでの回避策として、ファイルをOneDriveのリンクとして送信することを提案している。手順は次のとおり(参考:「Outlook でファイルを添付する - Microsoft サポート」)。

  • 返信、転送、新しい電子メールまたはカレンダーイベントを作成する
  • 「ファイルの添付」を選択する
  • ファイルがすでにOneDriveにある場合は「OneDrive」を選択する。ファイルがない場合は「アップロードして共有」を選択する
  • 添付するファイルを選択し、「リンクの共有」を選択する

上記の手順で添付ファイルを追加できない場合は、以下を確認すべきだという。

  • 添付ファイルの存在するメッセージに返信する場合、添付ファイルは返信に含まれない。元の添付ファイルを保持する必要がある場合は、代わりに電子メールを転送する
  • 自分または代理人が作成したカレンダーイベントのみファイルを添付できる
  • Outlook.comの電子メールのサイズ制限は25MB。これにはすべてのテキスト、挿入ファイル、添付ファイルが含まれる。画像のサイズを変更してもファイルサイズは減少しない。画像または添付ファイルのサイズを小さくするには、これらを圧縮するか、ファイルをOneDriveのリンクとして添付する
  • OneDriveのファイルへのリンクは電子メールのサイズ制限には含まれないが、リンクされたファイルのサイズ制限は2GB
  • 添付ファイルを追加したり画像を挿入することはできるが、メールを送信できない場合は「Can't send or receive email in Outlook.com - Microsoft Support」を参照する

Microsoftコミュニティにおいて、この件に関する複数の質問が寄せられていたが、Microsoftのエージェント兼モデレーターはこの問題はすでに解決したと説明している。この問題は2023年11月6日2時13分から22時(協定世界時)までの間に発生し、原因は一部のスパムメールフィルタを改善するために最近導入した機械学習ルールが正常なメッセージに影響を与えたためととのこと。

この影響により、PDFファイルを添付した一部のメールの送受信に失敗したという。Microsoftはこの問題を受けて、機械学習ルールの検証方法を見直し、導入前に予期せぬ問題が発生する可能性を明確化して将来同様の問題が発生しないようにする予定としている。