Ruby on Railsで開発されたプロジェクト管理ツール「Redmine 5.1.0」

オープンソースのプロジェクト管理ツール「Redmine」の公式Webサイトは現地時間10月31日、最新バージョン「Redmine 5.1.0」のリリースを発表した。最新バージョンはWebサイトでダウンロードできる。「Redmine」は、Jean-Philippe Lang氏によってRuby on Railsで開発されたオープンソースのWebベースプロジェクト管理ツール。業務タスク管理の「Issues」に進捗状況管理「ガントチャート」、マニュアルや議事録などの情報共有ツール「Wiki」や開発データのバージョン管理機能「リポジトリ」、情報通知機能「ニュース」とプロジェクト管理に必要な機能をオールインワンで提供している。

「Redmine 5.1.0」の新機能では、主にフィルター、Issues(課題やタスクの記録、「チケット」と訳される)、管理画面関連で多くの機能追加・改善を実施。特に「フィルター」機能で多くの強化が行われ、「関連」フィルターで「親タスク」に複数のチケットIDを指定することが可能になった他、「Issues」メニューで検索可能なテキストをフィルタリングする「全検索対象テキスト」フィルター機能が利用できるようになった。

フィルター演算子の機能も拡張され、「いずれかを含む」フィルター演算子によるOR検索、フィルター演算子「前方一致」「後方一致」で複数キーワードによるOR検索が可能になったほか、新たにフィルター演算子「changed from(変更された)」「has ever being(過去と現在にあった)」「has Never being(一度もない)」が追加されている。

「全検索対象テキスト」フィルター(公式Webサイトより)

ほか管理画面では、ProjectQueryシステムを使用した管理プロジェクトリストの再実装機能、効率的にプロジェクト削除を行う専用のステータスの追加、カレンダー機能でモバイル画面用にリストレイアウトでカレンダーを表示する機能、ユーザーが作成した「Issues」を監視するオプションなど利便性の向上が図られている。上記以外の詳細な変更点については、Changelogで確認できる。