TISインテックグループのアグレックスは10月31日、スキャナやAI-OCR(Optical Character Recognition / Reader:光学文字認識)を活用して紙の申請書類などのデジタル変換を行う「Digitalization Center(デジタライゼーションセンター)」の第2拠点を大阪府大阪市に開設したことを明らかにした。

同社のDigitalization Centerは、紙書類をはじめとするアナログコンテンツのデジタル化に特化したオペレーションセンターだ。スキャナやAI-OCRなどの設備や機能を備え、人的作業を低減することで安定的な業務運営とコストの最適化を支援する。なお、同センターでのデジタル化においては、スキャニング業務で57%、データエントリー業務で41%の工数削減効果が出ているとのことだ。

  • Digitalization Centerでのサービスフロー図

    Digitalization Centerでのサービスフロー図

Digitalization Centerでは「封書開封」「受付」「スキャン」「入力」などのBPOサービスに利用可能である。同社が手掛ける「口座振替事務スタンダードサービス」でも使っているそうだ。

東京都多摩市の第1拠点に次いで大阪市に第2拠点を開設したことで、増加する処理量に対応するとともに業務分散による安定稼働が図れるという。また、デジタライズ後の後続プロセスの処理環境としてクラウド型ITプラットフォームを活用し、作業場所を選ばずに遠隔地からの処理が可能となるため、特定地域での災害やパンデミック発生時でも継続したサービス提供が見込める。