「お客様の“やりたい”を叶える、未来創造フェア」と銘打たれた、「第21回 ひまわりフェア2023 in 幕張」が、10月18日・19日の2日間にわたり、アパホテル&リゾート 東京ベイ幕張にて開催された。

  • 「第21回 ひまわりフェア2023 in 幕張」を開催

「ひまわりフェア」は、SOKKIホールディングスグループが主催する、多種多様な取り扱い商品、サービス、およびサポートを実際に体験できる、年に一度の総合ソリューションフェア。

今年で21回目を数えるが、コロナ禍の影響で、2020年は中止、2021年はWeb開催、2022年は小規模開催となっていた。2023年の今回、セレモニーや基調講演は行われなかったが、久しぶりの大規模開催となり、展示会とセミナーが実施され、多くの来場者で賑わった。

  • 会場内の様子

防災をテーマとする、NTT東日本のブース

「ひまわりフェア2023」に出展されたNTT東日本のブースでは、災害用伝言ダイヤル「171」や室内用可搬型蓄電システム「POWER YIILE 3」、迷惑電話フィルタ「トビラフォン Biz」などを展示。防災、そしてしっかりと電話が使える環境を整えることで、従業員の安心・安全を保つことが、今回のテーマとなっていた。

以下、各ソリューションについて、紹介しよう。

災害用伝言ダイヤル「171」

災害用伝言ダイヤル「171」は、災害時に利用できる「声の伝言板」で、震度6弱以上の地震発生時に開放され、無料で利用可能。震度5強以下の地震や台風などの災害時は、状況に応じて、開放の判断が行われる。

  • 災害発生時に声の伝言を残すことができる「171」

利用方法は非常に簡単で、「171」をダイヤルして、利用ガイダンスに従っていくだけで、伝言の録音・再生ができるのがポイント。その際、カギとなる電話番号あるいは携帯番号を入力する必要があり、その番号にあわせて伝言が録音・再生される仕組みとなっている。また、録音時に暗証番号を設定することもできる。

なお、「171」は災害時に開放されるシステムだが、毎月1日・15日は体験利用日となっており、災害の有無に関係なく利用可能だ。「171」の操作自体は非常に簡単だが、災害時にいきなり利用するのは不安という人は、体験利用日に「171」を試しておくことをおすすめする。その際は、どの電話番号を利用するかも家族の中などで事前に決めておくことが重要となる。

災害時にはありがたいサービスだが、認知度がまだまだ低く、利用率はあまり高くないのが現状とのこと。家族間だけでなく、小規模オフィスなどの安否確認にも有効なので、災害の発生に備えて、ぜひ「171」の活用を検討しておきたい。

室内用可搬型蓄電システム「POWER YIILE 3」

「POWER YIILE 3」は、いわゆる蓄電池で、コンパクトサイズながら2.5kWhの蓄電容量を備えており、スマートフォン150台程度の充電ができるほか、一般の家庭であれば一晩程度の電力を確保できるという。

  • 「POWER YIILE 3」のサイズは幅320×奥行585×高さ514mmで、重量は約52kg

停電時には0.04秒で自動的に切り替わるため、安心感が非常に高く、組み立て工事などが不要なのも大きなポイントで、家庭だけでなく、オフィスのBCP・停電対策、災害時の避難所などでの利用が想定されている。

迷惑電話フィルタ「トビラフォン Biz」

「トビラフォン Biz」は、ビジネスフォンのナンバーディスプレイと連携して、迷惑電話を番号単位で着信拒否に設定することができるほか、約3万件の迷惑電話番号が登録された「迷惑情報データベース」と連携することによって、高い精度で迷惑電話の着信を防ぐことができる。

  • 「トビラフォン Biz」を使えば海外からの迷惑電話も一括拒否することができる

そのほか、通話録音に対応しており、クラウド上に1,000時間以上の音声データを保存することが可能。さらに、IVR機能(自動音声応答装置)もサポートしており、特にコールセンターなどでは、迷惑電話による業務妨害を防ぐことができる。

固定電話はスマートフォンの普及により、利用頻度が下がりつつあるが、やはりオフィスなどではまだまだ重要なアイテムだ。NTT東日本では、引き続き、ビジネスフォン関連のソリューションを充実させ、災害時などでも安心・安全な環境構築に力を入れていく構えだ。