マクニカと北海道岩見沢市は10月6日、持続可能な交通体系の構築や新たな交通モードの展開およびMaaS(Mobility as a Service)など複合的サービスの検証を目的として、自動運転EVバスの公道走行実証を実施することを発表した。
今回の実証実験では、ICTやデジタル技術を用いた「市民生活の質の向上」という岩見沢市が掲げるビジョンの具体化として、自動運転EVバスを活用した実証実験が予定されている。
具体的には、自動運転EVバスが移動交通手段の確保のための手法の1つとして機能するか評価検証され、また産学官連携(北海道大学COI-NEXT)による車両を活用した教育や健康に関連するMaaSやデジタル技術を活用したサービスの検証が行われる。
加えて、今年4月に施行された改正道路交通法により認められたレベル4「特定条件下における完全自動運転」を見据えた、遅延のない通信環境による遠隔監視の実証と、北村赤川鉱山施設で実証中の温泉付随ガスと太陽光を燃料に発電した電力の利活用と、充電に活用することによるCO₂排出量削減効果や電力利活用による低炭素化の検証も行われる。
実証実験は、「交通密集地域(シャトル運行)」と「住宅地域(地域内循環)」の2つのパターンで実施される予定で、交通密集地域(シャトル運行)での実証は、10月6日から13日の9時から17時で行われ、住宅地域(地域内循環)での実証は、10月15日から20日の9時から17時で行われる。