米デル・テクノロジーズ(以下、デル)は10月4日(現地時間)、「Dell Generative AI Solutions」ポートフォリオを拡張し、企業の生成AI導入を支援することを発表した。

ユーザーは「Dell Validated Design for Generative AI with NVIDIA for Model Customization」を利用することで、自社のデータに事前トレーニング済みモデルを適用し、モデルを0から構築することなくインテリジェンスを引き出せるようになるという。

同社はこのソリューションについて、オンプレミス環境で情報の安全性を確保しながら、ユーザーが求める成果に基づいて生成AIモデルをカスタマイズするためのベストプラクティスを提供するとしている。

Dell Validated Designs for Generative AIは、モデルの調整と推論をサポートするソリューション。ユーザーは「Dell PowerEdge XE9680」または「Dell PowerEdge XE8640」のAIサーバ、NVIDIA NeMoなどのフレームワーク、事前トレーニング済みモデル、開発ツールを提供するNVIDIA AI Enterpriseなどを利用可能となる。

さらに、「Dell PowerScale」や「Dell ObjectScale」などのストレージオプションを組み合わせることで、検証済みの構成をベースとしながらモデルへ複数のストレージデータタイプを提供できるとのことだ。

「Dell Validated Design for Generative AI Model Customization」は、既存のチャネルまたは「Dell APEX」を通じて、10月後半よりグローバルで提供を開始する予定だ。

同社はまた、生成AI戦略の導入やデータの準備を支援する「Dell Professional Services for Generative AI」についても、10月後半より一部の国において展開するとしている。Dell Professional Services for Generative AIでは、生成AIを活用するために必要なスキルの教育も提供する。

デルはさらに、AIおよびアナリティクスの取り組みを進めるためにStarburstとの関係性を強化していることも報告した。これにより、StarburstのアナリティクスソフトウェアとデルのDell PowerEdgeのコンピュートプラットフォームを統合したデータレイクハウスソリューションを構築したという。

同社はこれにより、データが置かれている場所に関係なくマルチクラウド環境のデータへ安全にアクセスし、アナリティクスおよびAI主導のワークフローと展開環境で高い価値を引き出せるようになるとしている。同ソリューションは2024年前半にグローバルで展開予定。