KDDIと新潟県三条市は10月3日、「包括連携に関する協定」を締結したことを発表した。両社はこの協定を通して、デジタル技術を活用した市民サービスの向上や、情報格差の是正、地域活性化の推進に向けて相互の連携強化を図るとのことだ。
KDDIは今回の協定に合わせて、10月1日からデジタル技術に精通した専門人材1人を三条市に派遣している。行政手続きのデジタル化や自治体職員の働き方改革など三条市が抱える課題に対して、KDDIの人材が行政の現場に入り、自治体職員らとともに解決策を実践していく。
三条市では、国の「デジタル田園都市国家構想」などを踏まえて、第2期「三条市まち・人・しごと創生総合戦略」を改訂した独自の「三条市デジタル田園都市構想総合戦略」を策定している。
この総合戦略では、目指すべき理想像として「豊かな自然に恵まれた歴史と文化の息づく創意にみちたものづくりのまち」を掲げ、多くの人が住み続けたい、住んでみたいと自然に感じる街を目指す。
同市では今後、行政や学校教育の現場においてデジタル技術やデータを活用し、住民の利便性を向上させ、同時に業務効率化を図ることで、人的資源を行政サービスのさらなる向上につなげるとしている。