リンクトイン・ジャパン(LinkedIn)は9月20日、日本を含む世界18か国の就労者を対象に8月23日〜8月31日に実施した、AIに対する消費者の意識調査の結果を発表した。人々はAIなどを活用した新たな働き方に向けて準備を進めており、日本人の64%はAIが仕事において将来は利益をもたらすと考えていることが明らかになった。

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すでに仕事でAIを使用しているかを調査したところ、インドネシア(71%)、インド(68%)、ブラジル(58%)、サウジアラビア(58%)、米国(58%)が「使用している」と回答している中、日本では約5人に1人(19%)であった。しかし、仕事にAIを活かす方法の学び方に対する調査に対して、日本では約半数(45%)が「仕事にAIを活かす方法を学びたいが、どうすればいいのかわからない」と回答しており、わからないながらもAIを学びたいという気持ちがあるということが明らかになった。

日本のどの分野でAIの導入が進むことを期待しているのかに対しては、IT/通信(35%)、医療(33%)、輸送/物流(31%)、製造(30%)、金融(30%)と業界に限らず一定の期待をしていた。AI がキャリアアップに役立つと思うか尋ねると、64%が「何らかの形で役立つ」と回答し、理由として「自分に必要なスキルやトレーニングを教えてくれる」(27%)、「知識や洞察をすぐに手に入れることができるため、仕事に対する自信が高まる」(25%)、「付加価値のある仕事に集中できるため、早く昇進できる」(16%)などと回答した。

職場でAIツールが広く使用されるようになると、どのスキルの重要性が高まるかという質問については、「問題解決能力」(43%)、「時間管理能力」(42%)、「適応力/回復力」(42%)。諸外国も同じく、問題解決能力(62%)、時間管理能力(61%)、回復力(60%)、戦略的思考(60%)とAIと相性が良いと思われるスキルの需要が高まっている。