Microsoftは9月19日(米国時間)、「Retirement of Exchange Web Services in Exchange Online - Microsoft Community Hub」において、2026年10月1日よりMicrosoft以外のアプリからExchange OnlineへのExchange Web Services(EWS)リクエストのブロックを開始すると伝えた。これによりExchange OnlineのExchange Web Servicesは廃止となる。
Microsoftは2018年にExchange Web Servicesの機能の更新停止をアナウンスしており、Microsoft Graphへの移行をアドバイスしている。
この発表以降もExchange Web Servicesは引き続き利用可能であり、運用環境での使用はサポートされるという。だだし、最新の機能にアクセスするためにもMicrosoft Graphへの移行を強く推奨している。
なお、Exchange Web Servicesの廃止はMicrosoft 365とExchange Onlineのみに適用され、Exchange ServerのExchange Web Servicesに変更はない。また、Exchange Onlineの変更は、WindowsおよびMac用のOutlook、TeamsまたはそのほかのMicrosoft製品には影響しない。
MicrosoftはMicrosoft Graphへの移行に関して、主に次のような機能ギャップがあることを公表している。これらギャップを解消するために努力は行われているが、Microsoft Graphでは今後も利用できない可能性がある。Microsoftは利用できない機能について、フィードバックの提供または代替手段の検討を求めている。
- アーカイブメールボックスへアクセスできない
- フォルダ関連情報/ユーザー設定の機能がない
- Exchange Onlineの管理機能がない
- パブリックフォルダへアクセスできない
Microsoftはこの期日に向け、廃止の影響を受けるテナントがExchange Web Servicesの使用状況を特定できるように定期的にお知らせを発行するとしている。このため、すべての顧客はメッセージセンタおよびブログの関連コンテンツを確認するよう推奨している。