日立ソリューションズは9月20日、Microsoft Azureを利用してフルクラウド化を目指す企業に向けて、オンプレミス上のアプリケーションの認証をAzure Active Directory(Azure AD)に変更し、認証基盤の移行や統合を支援する 「ITモダナイゼーション向け認証拡張サービス」を9月21日から提供開始すると発表した。
Azure ADとは、Microsoft 365や Dynamics 365を利用している顧客に標準で提供されるクラウドベースのIDおよびアクセス管理サービス。名称が2023年10月1日から Microsoft Entra IDに変更予定となっている。
オンプレミスからMicrosfot Azureに移行する場合、認証はActive Directory/LDAPからAzure ADに変更されるが、Azure ADでは認可を行う際に利用できる拡張属性情報に上限があるため、アプリケーションによっては、これまでと同様の認可を実施できなくなるという問題が発生するという。
そこで、「ITモダナイゼーション向け認証拡張サービス」では、Azure ADに保持できない拡張属性情報を格納するためのデータストアと認証用APIを提供する。認証用APIを利用することで、アプリケーションの認証先をAzure ADに容易に切り替えできるほか、データストアと認証用APIの利用でアプリケーション改修範囲の最小化と移行・統合時のコスト削減を実現する。