岐阜大学は9月19日、NVIDIAのエッジコンピューティング向けのプラットフォーム「NVIDIA Jetson」と同社の教育プログラムを導入することを発表した。工学部電気電子・情報工学科情報コースに所属する学部3年生約70人に対し、それぞれ1台のNVIDIA Jetson Nano 開発者キットが支給され、画像認識、ロボット制御、音声認識などの実装を通じてAI技術を学ぶという。

  • NVIDIA Jetson Nano開発者キット

    NVIDIA Jetson Nano開発者キット

岐阜大学は2019年に人工知能研究推進センターを設立したほか、全学に対しAIやIoT、データサイエンスの技術供給を実施している。また、学生や教員に対するAI教育、地域企業との共同研究支援、社会人のリカレント教育に取り組むなど、地域産業への最新技術提供とAI技術者の研究拠点としての活動も続けている。

同大学の工学部電気電子・情報工学科情報コースは、情報科学の基礎理論だけではなく、実践を通じた技術の習得にも注力し、プログラミングの基礎から応用、習得した技術を用いた制作やグループワーク、体験型科目などに取り組む。今回Jetsonが導入されることになったのは、3年生が受講する「情報工学実験III」だ。

また、工学部にある既存のNVIDIA GPU搭載PCでトレーニングしたAIをエッジに実装できるようになるため、トレーニングから推論まで、エンドツーエンドのAI開発の流れを従来よりも迅速に学べるのだという。

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