NTTPCコミュニケーションズ(以下、NTTPC)は9月14日、フィッシングやランサムウェアの脅威をチェックできる「Microsoft 365」ユーザー向けメールセキュリティ診断の提供を開始することを発表した。

同サービスはMicrosoft 365利用者を対象に、無料でメールセキュリティ診断を実施するもの。診断はメールの自動隔離や削除を行わない「監視モード」で実行するため、診断に伴うユーザーの送受信メールへの影響も無いという。

2週間のデータ収集後に、診断結果や特徴的な脅威、診断結果に基づく対策案などを解説するとのことだ。この診断結果はAI(Artificial Intelligence:人工知能)予測型の「Microsoft 365」専用メールセキュリティサービス「Vade for M365」の活用にも役立てることができるという。同社は効果が見込める利用客に対して、Vade for M365の導入を勧めるとしている。

  • 「Vade for M365」の概要図

    「Vade for M365」の概要図

Vade for M365は、Microsoft 365専用のメールセキュリティサービス。AIエンジンを利用し、メールの特徴や振る舞いに基づくスマートパターンによって、1万の行動アルゴリズムパターンで分析する。また、専門のエンジニアも脅威検知の精度を高めている。

同サービスは未知の攻撃や標的型の攻撃に対しても全方位の保護を可能にし、Microsoft 365の標準セキュリティである「Exchange Online Protection」をすり抜けたサイバー攻撃メールの検知向上に寄与するとのことだ。なお、Vade for M365によるフィッシング検知数の測定ではExchange Online Protectionの約1.7倍だそうだ。

利用料金は以下の通り。

  • 「Vade for M365」の利用料金

    「Vade for M365」の利用料金