CMSプラットフォームのWordPressを運営する米WordPressは8月25日(現地時間)、将来100年間にわたって顧客のドメインとコンテンツを管理する新プラン「The 100-Year Plan」を発表した。同社が提供するサービスにおけるドメインの登録期間は、従来は最長で10年間までだったが、この新プランでは一括で3万8000ドル(約557万円)を支払うことで、100年間のドメインの維持が保証されるという。

  • The 100-Year Plan on WordPress.com

    The 100-Year Plan on WordPress.com

WordPressによると、100年プランは顧客の「ライフワークの守護者」として位置づけられており、ドメインだけでなく顧客のコンテンツの保管も含まれるという。具体的には、プラットフォームレベルで、地理的に分散したデータセンター全体でコンテンツの複数のバックアップを持つことで、顧客のデータを確実に保護する。さらに、顧客のサイトが公開されている場合には、自動的にInternet Archiveに送信してくれるとのこと。

そのほかにもこのプランには、従量制の帯域幅、クラス最高の通信速度、強化されたセキュリティを持つマネージドホスティング環境が付属する。24時間365日対応の個別サポートも含まれる。

100年という長い期間の途中では、サイトの所有権を他の人に譲る必要が出てくるかもしれない。そのような場合でも、所有権をスムーズに譲渡できるようにWordPressが全面的にサポートするという。

「The 100-Year Plan」は専用の特設ページから申し込むことができる。3万8000ドルと聞くと高額に思えるかもしれないが、1年あたりに換算すれば380ドル(約5万5700円)であり、サイトの維持費としては現実的な範囲と言えるかもしれない。