Microsoftは8月16日(米国時間)、Windows InsiderプログラムのCanaryチャネルの登録者向けに「Windows 11 Insider Preview Build 25931」をリリースした。このビルドにおける注目すべき変更点は、「フォト」アプリ、「People」アプリ、そしてリモート デスクトップ クライアント(MSTSC)がアンインストールできるようになったことだ。

Windows 11は、クリーンインストールした直後でも標準でさまざまなアプリがあらかじめ使用できる状態になっている。それらのアプリには、不要になったとしてもアンインストールできないものも含まれている。フォトやPeople、MSTSCもその一つである。

フォトはアルバムアプリだが、多くのユーザーはフォトではなくサードパーティの製品を使っている。Peopleはメールアドレスや電話番号などの情報を管理するアプリであり、メールアプリやカレンダーアプリがアドレス帳機能として利用しているものだ。MSTSCは別のコンピュータにリモートアクセスするためのアプリで、古くからあるが、使用しない場合は余分なセキュリティリスクを抱えることにつながる。

  • Windows 11の「フォト」アプリ。不要になってもアンインストールできない

    Windows 11の「フォト」アプリ。不要になってもアンインストールできない

Microsoftは、2023年3月に公開したWindows 11 Insider Preview Build 25330で、同様のプリインストールアプリである「カメラ」アプリと「Cortana」をアンインストールできるようにした。今回のビルドでは、その範囲をさらに広げたことになる。

Build 25931には、上記のほかにもさまざまな変更点や既知の問題の修正が含まれており、詳細はWindows Insider Blogの次の記事にまとめられている。

Windows InsiderプログラムのCanaryチャネルは、Microsoftが開発中の実験的な機能を試すためのものであり、ここで公開された機能が正式に導入されるという保証はない。しかし現在リストされているアプリは、もしアンインストールされたとしても(不要なユーザーにとっては)それほど不都合ではないため、正式に採用される可能性が高いと言えるだろう。