鹿島建設は8月8日、自社専用の対話型AI「Kajima ChatAI」を構築し、自社および国内外のグループ会社の従業員約2万人を対象に運用を開始したことを発表した。
同社はこれまで、従業員がChatGPT上で質問として入力した当社の情報がAIの学習データに取り込まれ、第三者の回答に利用されることで当社の重要情報の漏えいが発生するリスクがあるという理由から、ChatGPTの業務利用を禁止していたという。
一方で、生成AIの利用は、従業員の業務効率化や生産性向上に寄与する点もあることから、同社はその利用に向け、安全性を担保した独自のChatGPT環境の構築を進めてきたという。
今回、日本マイクロソフトのパブリッククラウドMicrosoft Azure上で利用できるAzure OpenAI Serviceを活用した「Kajima ChatAI」をイントラネット内に構築した。
「Kajima ChatAI」はイントラネット内に環境を構築しているため、入力した情報が外部に漏洩するリスクがなく、さらに、利用時の従業員認証や利用履歴の記録など、独自の機能を付加することで、より安全に利用できる環境となっている。