第一生命保険は8月7日、第一生命情報システムおよびアビームコンサルティングの支援の下、2021年4月にプロジェクト「会計業務のデジタル化によるスマートな働き方への変革」を立ち上げ、本社会計業務のあるべき将来像の策定とそれに基づくシステム基盤刷新および業務運営体制の集約を通じて、業務効率化・高度化を実現したと発表した。

同プロジェクトは、第一生命における会計業務の将来像として「スマートな働き方」「スマートな会計組織」「スマートな会計インフラ」を策定し、2021年4月から変革に着手しているもの。

策定した方針の下、会計システムを「SAP S/4HANA」をベースとしたクラウドシステムに統合し、会計プロセスの簡素化・集約化を実施することで、ペーパーレス化を通じた業務効率化やテレワーク推進など、会計業務におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の加速を実現したという。

「SAP ERP」から「SAP S/4HANA」のシステム移行は国内保険業界で初の取り組みであり、同システムは第一生命の本社会計業務において、2023年5月に稼働を開始している。

今後は同システムを本社会計のほか、全国に展開している支社92拠点、営業オフィス1,153拠点の支社会計業務のDX化への展開も視野に入れているという。