8月2日、エンタープライズ企業のデータ利活用を支援するフライウィールが東京都世田谷区立松沢小学校で、データ活用を学ぶ「夏のワクワク体験教室」を開催した。対象となったのは、同校の4年生から6年生。簡単な講義の後、紙飛行機の飛距離を題材にデータの収集と分析を体験しながら学んでいく構成だ。デジタル技術が発展した時代に生まれた今どきの子どもたちは、データ活用の概念をどう受け止めるのか。本稿では、当日の模様をレポートする。
お小遣いの額を例に、データ分析の基本を学ぶ
体験教室ではまず、フライウィール データ部門 部長でシニアデータサイエンティストの川端貴幸氏が子どもたちに、データとは何か、データサイエンティストとはどのような仕事なのかを講義形式で伝えた。
また、データサイエンスには欠かせない統計学を学ぶ第一歩として、平均値、中央値、最頻値といった数値の概念を解説。お小遣いの額を例に挙げ、1人のお小遣いが極端に高額であれば平均値が上がってしまうことを示し、「平均値はみんなの真ん中の値ではない」と説明すると、子どもたちが大きくうなずく様子が見られた。さらに川端氏は、統計学でよく使われるヒストグラム、散布図、箱ひげ図を紹介し、グラフで可視化することでデータ分析がしやすくなることも説明した。