富士通は8月2日、消費者の店内行動データをもとに、生成AIを活用してデジタルサイネージ上にアバターや販促コンテンツを生成する購買促進AI技術を開発したと発表した。
同技術は、カメラ映像から消費者の行動と購買特性を分析し、対象売場での購買体験の向上につながる接客や販促コンテンツの自動作成と継続改善を実現する。
具体的には、消費者の購買行動の傾向を踏まえ、行動分析AIから得た来店者の行動や購買特性データをもとに、生成AIに必要なプロンプト情報を最適化することで、来店者に適したアバターの生成が可能になり、事前に生成AIで作成した各商品の推薦内容を、販促コンテンツとして提示する。
これにより、来店者がある商品棚の前に立ち寄ったり、商品を手に取ったりする行動などから来店者の興味や購買意欲を捉え、アバターの口調や表情などを含めて最適な接客を行う。
また、買い忘れの注意喚起や関連商品の提案、商品の魅力を盛り込んだ説明などの販促コンテンツを来店者が受け入れやすい内容とタイミングで提示することで、来店者の興味や関心に合わせて魅力ある情報を提供する。
8月3日より、丸久が展開するスーパーマーケット「アルク三田尻店」(山口県防府市)の実店舗に設置するデジタルサイネージのアバターによる商品自動推薦機能において、同技術を適用した実証実験行う。