The Hacker Newsは7月24日(現地時間)、「Google Messages Getting Cross-Platform End-to-End Encryption with MLS Protocol」において、GoogleはAndroidのメッセージサービスにメッセージレイヤーセキュリティ(MLS: Messaging Layer Security)のサポートを追加する意向であると伝えた。

  • Google Messages Getting Cross-Platform End-to-End Encryption with MLS Protocol

    Google Messages Getting Cross-Platform End-to-End Encryption with MLS Protocol

The Hacker Newsによると、Googleはこのメッセージレイヤーセキュリティの仕様をオープンソースで実装するという。この開発はインターネット技術特別調査委員会(IETF: Internet Engineering Task Force)がメッセージレイヤーセキュリティプロトコルのコア仕様を「RFC 9420」として発表したことで実現した。

このプロトコルを支持する主要企業には、GoogleのほかにAmazon Web Services (AWS)、Wickr、Cisco、Cloudflare、The Matrix.org Foundation、Mozilla、Phoenix R&D、Wireなどがある。なお、iMessageを提供しているAppleは支援していないように思われる。

メッセージレイヤーセキュリティがサポートされることにより、メッセージサービスにおいて高度なセキュリティ機能が提供されることになる。この機能により、メッセージグループのメンバーの1人が侵害された場合においても、過去に送信されたメッセージの漏洩を防止する前方秘匿性などが実現される。