ネットアップは7月24日、クラウド運用管理の現状を調査する「2023年クラウド運用管理の現状レポート(2023 State of CloudOps)」の結果を公表した。同調査はITの意思決定者が組織の環境最適化の取り組み方についてどう感じているのかを示している。調査には、従業員数500人以上の企業でパブリッククラウドのインフラ投資において、運用またはアプリケーションを担当する米国在住のIT意思決定者310人が回答した。

調査の結果、IT意思決定者の64%が引き続きセキュリティとコンプライアンスをクラウド運用の最大の課題として挙げており、次いで60%の回答者がコスト管理を最大の課題として挙げていることが明らかになった。

一方で、パブリッククラウド環境での運用に「非常に自信がある」と回答した経営幹部は、2022年の21%から増加したものの33%にとどまっているようだ。

また、技術幹部の66%は、クラウド運用を改善するために最も注力すべき分野について、引き続きコスト管理とセキュリティであると回答している。クラウド運用はITチームにとって依然として課題となっているという。

回答者の82%が、クラウドの運用とROIを最適化するためにはクラウドの自動化が不可欠であると回答した。さらに、回答者の95%はすでにクラウド運用に何らかの自動化を取り入れており、88%が2023年中にクラウド運用の自動化を増やす予定だと回答している。

技術幹部の96%がクラウド戦略においてFinOps(Finance+DevOps)が重要であることに同意している一方で、成熟したFinOpsを実践していると回答したのはわずか9%だった。この数字は、2022年の調査結果とほぼ変わらないとのことだ。

加えて、FinOpsの最大の課題として、クラウド費用の削減(50%)とクラウド費用の予測(47%)を挙げているようだ。