NTTは7月13日、東北大学、仙台市、宮城県、NTT東日本およびNTTアーバンソリューションズと、スタートアップ創出・発展に資する取り組みの推進により社会の発展に寄与することを目的に「SENDAI STARTUP CAMPUS」形成などに係る協定を締結したと発表した。

  • 「SENDAI STARTUP CAMPUS」形成のイメージ

現在、日本においてスタートアップを生み育てるエコシステムの創出に向けて、内閣府では2022年11月28日に「スタートアップ育成5か年計画」を決定するなど、具体的な取り組みが進められている。

このような背景の下、東北エリアにおいても、産学官協働による拠点づくりに関して海外の大学等とも連携し、仙台の街全体に国際的なスタートアップ・キャンパスを形成する構想が進められてきた。

この構想を推進していく上で、革新的な技術の創出は不可欠であることから、NTTが有するIOWN(アイオン:Innovative Optical and Wireless Network)の先端技術と東北大学の学術的研究知見を組み合わせることで、新たな技術創出を実現するための議論を開始した。

今回の協定を通して、実証実験環境などを活用したフィールド実証の技術検討・実施ならびに革新技術の創出により、「SENDAI STARTUP CAMPUS」の推進に寄与する。

東北大学の「SENDAI STARTUP CAMPUS構想」に基づき、東北大学のキャンパスならびに建設中のアーバンネット仙台中央ビルを主要拠点として、アントレプレナーシップ教育を通じた起業家の輩出と国内外の投資家やアクセラレーターなどの支援によるスタートアップの創出を推進する。

この取り組みに仙台市の「仙台スタートアップスタジオ」などの施策、ならびに宮城県が中心として推進する「テック系スタートアップ・サポートコンソーシアム宮城」などの自治体によるスタートアップ関係施策と連動させることで産学官が一体となった地域経済発展などにも貢献する構え。また、NTTが有するIOWNの先端技術と東北大学の学術的研究知見を組み合わせて、革新技術の創出に向けた取り組みを行い、スタートアップ支援につなげる。