Akamai Technologies(アカマイ)は7月13日、今後10年のクラウドコンピューティングの方向性を示す3か所の新たなサイト、サービス、機能を発表した。

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新サイトでは、同社が構想するクラウドが実現され、既存のアーキテクチャでは対応できないレベルの高パフォーマンス、低レイテンシー、グローバルなスケーラビリティを必要とするアプリケーションの要件に応えるとしている。

新サイトの開設にあたりアカマイは、従来のデータセンターの設計原則を見直し、クラウドコンピューティング・サービスを拡張しつつ、各サイトを自社の大規模なグローバルバックボーンに接続した。

その際、Linodeベースのクラウドコンピューティングの特徴であるシンプルさ、手ごろな価格、アクセスしやすさを新たなアーキテクチャに基づき、より多くの顧客に提供できるようにした。これは、次の10年を見据えたものだという。

新サイトは、パリ、ワシントン D.C.、シカゴの3か所、さらに四半期末にはシアトルとインドのチェンナイの合計5か所に開設される。これらの新サイトは、新たなアーキテクチャ設計とハードウェア構成を特徴としている。

アカマイは今回、大規模な商用ワークロードに一貫したパフォーマンス、予測可能なリソースと予算割り当て、シンプルなSKU管理をもたらす新たなプレミアインスタンスも発表した。新サイトでは、アカマイの既存の共有サービスおよび専用サービスに加え、この新たなサービスも利用できる。

同社はさらに、オブジェクトストレージ製品の容量を1ペタバイトに倍増し、バケットあたりのオブジェクト数を最大10億にした。新サイトでは、上限が引き上げられたクラスターを利用できる。

また、この四半期後半に予定されているAkamai Global Load Balancer のローンチ計画も発表した。このグローバル負荷分散機能によって単一障害点が確実に解消されるのに加え、トラフィックリクエストを最適なデータセンターにルーティングすることでレイテンシーを最小限に抑えることができるとしている。

これらの新たなクラウドコンピューティング・サイトと新機能は、超分散型のエッジおよびクラウド・プラットフォーム「Akamai Connected Cloud」の一部として提供される。