システムインテグレータは、データベース設計・ER(Entity Relationship Diagram)図作成ツールの最新版「SI Object Browser ER 23」を8月4日にリリースすることを発表した。

「SI Object Browser ER」(公式Webサイト)

「SI Object Browser ER」(公式Webサイト)

データベースのテーブルとテーブル同士の関係を表すER図をGUIで直観的に作成できるツールで「Oracle Database」「SQL Server」「PostgreSQL」「MySQL」などの主要データベースに対応。既存のデータベースに接続してER図の自動生成が可能となり、ER図から「テーブル定義書」「ビュー定義書」「インデックス定義書」「属性一覧」「コード定義書」などの各種設計ドキュメントの作成にも対応する。最新バージョンでは、ER図で論理・物理モデルを同時表示できるように改善している。内容の理解しやすい論理名とプログラミング用の物理名を同時に参照できるようになり、設計レビューやデータベース作成の利便性が向上している。

  • 論理・物理モデルの同時表示イメージ(同社資料より)

    論理・物理モデルの同時表示イメージ(同社資料より)

また、「主キー」の代わりに識別用に設置する「代理キー」を登録、利用できるようになった。これにより最近頻出する自動生成されるGUID(Globally Unique Identifier:グローバル一意識別子)等の番号を主キーに設定し、プログラムでは代理キーを活用するデータにおいても、ER図上で「代理キー」の把握・確認ができるようになる。ほかコード定義の設定内容を自動反映する機能や製品のオプション設定が他の端末に移行可能になるなど細かい機能改善が図られている。

  • 論理・物理モデルの同時表示イメージ(同社資料より)

    「代理キー」の閲覧イメージ (同社資料より)

同社は、今月にデータベース開発ツール「SI Object Browser」でChatGPT APIを利用したSQL自動整形機能の追加、最新のPostgreSQLに対応するデータベース開発ツール「SI Object Browser for PostgreSQL」の最新版をリリースするなど「SI Object Browser」シリーズを強化、シリーズ全体で3年間約25億円の販売を見込む。