セールスフォース・ジャパンは7月4日、業種特化型クラウドであるSalesforce Industry Cloudの消費財業界向け製品「Consumer Goods Cloud」の新機能である「Trade Promotion Management」の日本国内での提供開始した。
Trade Promotion Managementは、消費財を扱う企業の店頭施策を変革し、収益増やROI最大化の推進を可能にする「Consumer Goods Cloud」において、販促費を用いたプロモーション業務を合理化しプロモーションの効果を最大化するために、プロモーション業務全般における信頼できる唯一の情報源(SSOT)を構成することが可能となる新機能。
スプレッドシートに似たグリッド画面で、アカウントマネージャーは顧客のビジネスプランと予算、計画に対する進捗などを予め定めた指標に沿って効率的に管理できるKey Account and Promotion Planning機能を搭載。営業チームは販売計画を達成するために、いつ・どの商品や店舗に対してプロモーションが必要なのかが明確になる。
また、Trade Promotion Analytics機能では、販売実績データを連携することで、販促費の効果を計画時と比較可能な指標で簡単に測定できるようになるため、成功したプロモーションや計画を達成したプロモーションをより明確に可視化できる。これにより、最もパフォーマンスの高いプロモーションを繰り返し実行し、損益分岐点に達しないプロモーションは実行を控えるといった判断が可能となり、販促費の効果を最大化できるとする。
さらに、目的に応じた販促費の資金枠を設定し管理することで、アカウントマネージャーは年間で割り当てられた資金や利用済みの資金、プロモーション計画に利用可能な資金を明確に把握できるFunds and Claims Management機能を備える。ROIを意識したプロモーション計画が自然と促され、プロモーション終了後には請求額と支払額を照合できる。
そのほか、メディア、マーチャンダイジング、販促にまたがり、いつ、どのようなプログラムが実行されているのかを可視化するUnified Account View機能を提供。販促活動を全国的なマーケティングキャンペーンや小売店主導の店舗内プログラムと重層的に展開する、類似プロモーションの期間が重複することを避けるといった判断をすることで、プロモーションのROIをさらに高めることができるとしている。
なお、今回はTrade Promotion Managementが提供するキーアカウント管理機能に限定したソリューション「Customer Planning and Forecasting」も合わせて提供開始する。