サイボウズは7月4日、アーリーステージ以降のスタートアップ企業に対して出資と事業化支援を行うコーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)「kintone Teamwork Fund」を組成したことを発表した。同社のクラウドサービス「kintone(キントーン)」基盤の新サービスの開発や、生成AI(人工知能)やWeb3など新技術領域、ノンデスクワーカー領域、海外向け事業などに取り組むスタートアップ企業が対象。同日より出資および支援を希望する企業の募集を開始するとのこと。
出資対象は、アーリーステージからミドルステージを想定。2025年までに20〜30社程度、中長期的に社会全体のチームワーク向上に貢献する事業に取り組むスタートアップが対象だ。サイボウズの事業と連携を計ることを見越した上で、Web3や生成AIなど新技術を活用したサービス、社会インフラ、医療、農業をはじめとしたノンデスクワーカーなど、kintoneの活用がスタンダードになっていない業界向けサービス、グローバル市場向けサービスを中心に出資を行う予定。
また、出資だけではなく、kintoneの無償ライセンスの提供(2年間)、パートナー制度を活用した拡販の支援、資金調達に関する相談から事業内容に関する相談まで可能なオフィスアワーの設置を予定。また、2023年秋以降には、スタートアップ向けピッチイベントなども開催していくとのことだ。