冷凍宅配幼児食「mogumo」運営のOxxx、約1.3億円を調達 データ活用のシステム開発やマーケなどに充当

冷凍宅配幼児食「mogumo」を展開するOxxxは6月28日、日本ベンチャーキャピタルをリードインベスターとして、GxPartners LLP、ORSO、Zero-Ten、既存株主のオモヤの5社を引受先とする約1.3億円の第三者割当増資を実施した。調達した資金は、データ活用のシステム開発やマーケティング、人材採用に活用し、更なる組織拡大とサービスの普及を目指す。

”子どもの未来を信じ、子育てをするすべての人のパートナーになる”をミッションに掲げるOxxxは、ミッションの実現に向け、2022年5月5日に冷凍宅配幼児食「mogumo」をリリース。

「幼児食に関わる悩みをすべて解決するサービスを作りたい」という想いから誕生した「mogumo」は、管理栄養士監修のもと、幼児期に必要な栄養バランスが取れたメニューを全国から厳選した工場で全て手作り生産している。

「子どもが喜ぶ食体験」こだわった製品開発により、「メニュー表」や「アテレコセット」など、子どもが自ら進んで食べたくなるような体験作りも行っているほか、幼児職に関する悩みをLINEで専門家に無料相談できるサービスも提供している。

販売開始から13カ月で累計販売食数は30万食、累計会員数は1.5万人、LINEによる無料相談の利用者は1.3万人を突破した。

このほど、プレシリーズAラウンドにおいて、日本ベンチャーキャピタルをリードインベスターとして、GxPartners LLP、ORSO、Zero-Ten 、既存株主のオモヤの5社を引受先とする約1.3億円の第三者割当増資を実施した。これにより、累計の資金調達総額は1.8億円となった。

サービスリリース2年目を迎え、「楽しんで食べる幼児食体験」の設計をより強化し、ひとりでも多くの子どもたちに食事の楽しさを伝えていくとし、調達した資金は主に、分析システムの構築、サービス・採用認知拡大に向けたPR・マーケティングの強化、各ポジションにおける採用活動の強化に活用する。

「mogumo」は決済者と消費者が違うことから、消費者(子ども)データを重要視している。体組織や健診、課題、栄養素などを蓄積するデータ基盤、それらを分析するためのシステムの開発・実装を行うことで、それぞれの個性を持つ子どもに対し、幼児食のパーソナライズ提案やサービス、商品の改善を行う。

マーケティングやPR、卸販売などへの積極的なリソース投下により、国内での認知拡大、および利用促進も図る。さらに、プロダクト開発や顧客基盤拡大に向けたセールス・マーケティングなど各ポジションの採用を行い、組織体制を強化することで、更なる成長の早期実現を目指す。

Oxxxの黒瀬優作代表取締役は、「目の前の人の課題を解決したい。そんな思いからサービスが始まった『mogumo』ですが、現在では多くのお客様にご利用いただき大変感謝しております。少し前までは『子どもに冷凍食品を使うなんて、、』と思っていた家庭も少なくなかったように思います。現在では幼児を育てる家庭の7割以上が共働きで、女性が活躍している社会になってきております。家庭の効率化が求められる時代になってきているからこそ、罪悪感のない幼児食として心にゆとりも持てる幼児食を目指していきます。また、私たちはただの冷凍食品ではなく、子どもが能動的に食事を楽しむよう体験にこだわりを持っています。SNSをはじめとした情報が溢れている今だからこそ、目の前の子どもにとって『正しいさより楽しさ』を大事に、今後もサービス改善をし続けてまいります」とコメントした。

【引受先コメント】

・日本ベンチャーキャピタル 投資部門 ベンチャーキャピタリスト 安西浩昭氏

この度は、EC代行業・D2Cブランド「mogumo」を運営するOxxx社ならびに多くの投資家の方々とご一緒することができ大変嬉しく思います。当社のメイン事業である冷凍幼児食D2C「mogumo」は、共働きで忙しく、幼児食に悩みを抱える世帯に普及し始めており、社会的な生産性向上への貢献にも期待しております。これから黒瀬社長のファミリーブランドカンパニーを作るというビジョンに向けて、共に前進していくことを楽しみにしております。

・オモヤ 代表取締役 山本主税氏

多くの親御さんたちが抱えている子どもの食事に関する悩みを解決したいというOxxx様の熱い思いに共感しました。「mogumo」のサービスを通してたくさんの家族がおなかもこころも一杯になり幸せなれる事を願います!

・九州オープンイノベーション2号投資事業有限責任組合 代表パートナー 中原健氏

この度、「mogumo」を運営するOxxx社に出資させていただきました。男女共同参画社会が進展する中、「mogumo」が「働くママやパパ」を支えるサービスとして育つ様子に感銘を受けています。これからさらにプロダクトのブラッシュアップを進め、働きやすい社会の実現をママ・パパにとってサポートし、子供たちがハッピーになれるサービスへと進化させることを期待しています。

・ORSO 代表取締役社長 CEO 坂本義親氏

「mogumo」の食事を届けるその先の「子どもに”笑顔”、ママに”ゆとり”を届ける幼児食」という目指す世界に共感し出資させていただきました。次元の異なる少子化対策を政府が掲げ、子育て世代への支援が急務となっているこの時代に、「mogumo」は多くの人々に必要とされるサービスとなることを確信しています。今回出資という形での資金面の支援に加え、弊社がこれまで培ってきたテクノロジーとクリエイティブの分野で微力ながら支援できることを楽しみにしています。

・Zero-Ten 代表取締役CEO 榎本二郎氏

子育てをしている全ての人が体験する「子供が食べてくれない」現象。黒瀬さんの着眼点と解決策の作り方に感服し、出資をさせていただくことにしました。私達Zero-Tenはアートとクリエイティブで新しいカルチャーを作る活動をしていますが、「mogumo」も子育て世代にとっての新しいカルチャー、新しい常識になると信じてます!