Microsoftは6月27日(現地時間)、Windows 11 22H2向けに更新プログラム「KB5027303」をプレビュー公開した。この更新プログラムでは、ファイルエクスプローラとMicrosoft Outlookの連絡先の連携によってファイルを素早く第三者に送信できるようになったことなど、複数の新機能が追加されていることに加え、多くの既知の問題の修正も含まれている。修正点の一つに、最近発生したCPU使用率の上昇を引き起こすファイルエクスプローラの問題に対処したことがある。
ファイルエクスプローラの問題は、2023年6月にWindows 11の「既知の問題」ページで報告された。これは、ファイルエクスプローラにおいて、共有フォルダの[セキュリティの詳細設定]ダイアログで「有効アクセス」を正しく表示できず、explorer.exeがCPUを使い続けて使用率が上昇する可能性があるというもの。2023年5 月9日以降にリリースされた更新プログラムを適用しているWindows 11 22H2、21H2、およびWindows Server 2022がこの問題の影響を受けるとされており、Microsoftでは2023年6月下旬に解決策を提供すると予告していた。
KB5027303では、ファイルエクスプローラの問題の他にも、多くの既知の問題への対処が行われている。今回のリリースはまだプレビュー公開であるため、適用するにはWindows Updateからの手動でのインストールが必要となる。もし現時点でファイルエクスプローラをはじめとする何らかの問題の影響を受けている場合は、KB5027303を適用することで影響を回避できるかもしれない。KB5027303は、このまま問題が発生しなければ、7月11日にリリースされる累積更新プログラムですべてのユーザーに提供される予定となっている。