メルカリは6月26日、循環型社会の実現と経済成長の両輪を目指す新市場「リコマース」を研究する「リコマース総合研究所(リコマース総研)」を設立したことを発表した。

リコマース総研は、リコマースに関わる国内外のトレンドや市場動向、消費者の消費行動の変化を研究し、社会・経済・生活などさまざまな視点からリコマース市場が与える影響を探求する研究機関。

リコマース市場が循環型社会の実現に向けて果たす役割に注目し、生活者の意識や行動の変化のほか、あらゆる人の可能性を広げるために、新たな視点を見出すために研究を行う方針。リコマース市場がどのように社会や経済に影響を与え、生活者にどのような利益をもたらすかを探求し、その情報を広く発信していくという。

主な研究テーマは、以下の3点としている。

  • リコマース市場が環境負荷などの社会課題の解決にどのように貢献できるかを探求し、循環型社会の未来に向けた研究を進める「社会」
  • リコマース市場が日本経済に与える影響を探求し、日本や企業の成長に寄与するリコマースの示唆につながる研究を行う「経済」
  • リコマース市場が消費にもたらす影響を探究し、消費者のインサイトを明らかにすることで、今後の政府・企業・団体の活動に新たな発見を提供する研究を進める「次世代消費」

欧州や米国では循環型社会を実現するビジネスモデルが広がっており、ハイブランドからアパレルメーカーまで自社リセールが進んでいる。これを受け同社も、「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」というミッションに基づき、リコマースが市場の動向や消費に与える変化を探求し、日本でのリコマース浸透を加速させるために情報発信を行っていく考えだという。