The Hacker Newsはこのほど、「5 Reasons Why Access Management is the Key to Securing the Modern Workplace」において、企業をサイバー脅威から保護するアクセス管理の重要性について伝えた。企業においてイノベーションと効率追求のためにアクセス管理の重要性が増しているとして、その理由が紹介されている。
アクセス管理が重要である理由としては、以下5点が紹介されている。
- セキュリティに関する教育だけでは効果が弱い - 長年にわたりサイバーセキュリティに関する教育が行われているにもかかわらず、オンラインの脅威は増大している
- 急速なデジタル化が進むことで課題が生じる - 企業は平均して250以上のアプリを使用し、2023年には世界のクラウド支出が6000億ドルになると予測されている。これにより、企業の生産性は向上するが、同時にデジタル攻撃の標的も増えると予想されている
- 人をだますことはシステムを攻撃するよりも容易 - サイバー犯罪者は、フィッシングやソーシャルエンジニアリングなどの手法を使って人々を欺き、機密情報を入手する。理由は単純でシステムをハックするよりも、ユーザーをだます方が簡単だからだ
- 人間のミスは技術だけでは解決できない - セキュリティシステムがどれほど洗練されていても、ヒューマンエラーという重大な脆弱性は免れない。情報漏えいの88%はヒューマンエラーによるものとされている
- パスワードパンデミックの時代に突入 - デジタルツールの普及により、ユーザーが管理しなければならないアカウント数およびパスワード数が急増している。この問題により同じパスワードの使い回しや推測しやすいパスワードが使われ、セキュリティが犠牲になっている
働き方が急速に変化しており、デジタルエコシステムの中で活動することが当たり前の時代になってきている。この変化により生産性の向上を期待できるが、同時にセキュリティ上のリスクも伴うことになる。そのため、効果的なアクセス管理が現代の職場のセキュリティにおいて、これまで以上に重要な役割を担っていると説明されている。