リクルートマネジメントソリューションズは6月12日、300名以上の企業で働く非IT職の正社員228名を対象に2022年11月に実施した「非IT職のデジタルリスキリングに関する実態調査」の結果から、「取り組みのきっかけ」や「上司の働きかけ」などの実態について公表した。

  • 学習のきっかけ(リクルートマネジメントソリューションズ調べ)

    学習のきっかけ(リクルートマネジメントソリューションズ調べ)

最近2〜3年で新しくデジタル・ITの知識・スキルを学びはじめた理由を尋ねると、最も多かったのは製造で「現在の仕事に役立つから」(43.8%)、非製造で「経営層や上司からの要請があったから」(44.0%)であった。「経営層や上司からの要請があったから」「昇給や昇進に役立つから」は、製造に比べて非製造で割合が高かった。

学習内容について最も多いのは、製造で「Excelなどによるデータ管理、データ可視化」(54.7%)、非製造で「社会の変化とデータ・AI活用の意義」(47.0%)であった。

  • 学習内容(リクルートマネジメントソリューションズ調べ)

    学習内容(リクルートマネジメントソリューションズ調べ)

どのような機会を活用して学んだかについては、製造・非製造ともに「仕事として取り組んだ」が最多で、製造75.8%、非製造68.0%。選択率に最も差が見られたのは「勤務先が提供・費用補助する学習プログラム(全社員必修)」で、非製造が製造より高かった。

  • 学習機会(リクルートマネジメントソリューションズ調べ)

    学習機会(リクルートマネジメントソリューションズ調べ)

「上司のDXリーダーシップ」は、製造・非製造の両群において、学習効果に強い影響を与えている。「企業のリスキリング支援」は、非製造において学習効果に対し有意に影響することが示されたが、製造においては明確な影響は確認されなかった。

  • 企業のリスキリング支援と上司のDXリーダーシップ(学習効果高・低群別)(リクルートマネジメントソリューションズ調べ)

    企業のリスキリング支援と上司のDXリーダーシップ(学習効果高・低群別)(リクルートマネジメントソリューションズ調べ)

学習を進めるのに重要だと思うことについては、製造・非製造ともに「学んだことがどのような課題解決に役立つかイメージできる」が最も多く選択されている。

  • 学習を進めるのに重要だと思うこと(リクルートマネジメントソリューションズ調べ)

    学習を進めるのに重要だと思うこと(リクルートマネジメントソリューションズ調べ)